if文の使い方その6
今回のC#プログラミング学習も、前回の続きで、分岐処理のif文を学んでいきます。
プログラム例
まずは今回学んでいくC#プログラム例を見てみましょう。
using System; namespace Sample { internal class Program { static void Main(string[] args) { bool bFlag; Console.Write("boolean型でif文を使ってみます。"); Console.ReadLine(); bFlag = true; Console.Write(bFlag + "のときはif文が"); if ( bFlag ) { Console.Write("成立しました。"); } else { Console.Write("成立しませんでした。"); } Console.ReadLine(); bFlag = false; Console.Write(bFlag + "のときはif文が"); if ( bFlag ) { Console.Write("成立しました。"); } else { Console.Write("成立しませんでした。"); } Console.ReadLine(); } } }
ダウンロードしたZIPファイルを解凍して、「Sample.sln」を開くとVisualStudioが立ち上がってきます。
ビルドメニューから「ソリューションのビルド」を選択し、ビルドします。
ビルドが成功したら、F5キーを押してプログラムを動かします。
プログラムが起動すると、「boolean型でif文を使ってみます。」という文字列が表示されるので、Enterキーを押します。
すると、「Trueのときはif文が成立しました。」と表示されるので、Enterキーを押します。
すると次は、「Falseのときはif文が成立しませんでした。」と表示されるので、Enterキーを押すとプログラムが終了します。
プログラム解説
それでは、今回使用しましたプログラム例を解説していきます。
boolean型
今回から新しい変数の型が登場しました。
プログラム例では以下のように宣言されています。
bool bFlag;
宣言するときは、「bool」と書いて半角スペースを入れてから、変数名を書きます。
「bool」と書いて宣言することから、bool型と言われますが、booleanの略なので、boolean型とも言えます。
世界一有名な変数の型、あの「int」と書いて宣言するint型も、integerの略なので、integer型と言えなくもないんですが、こっちはあまり言わないですね。
話をboolean型に戻して…。
実は、boolean型の変数は、二種類の数値しか扱うことができません。
入れる値も決まっていて、0か1です。
C#プログラムでは、0と書かずに「false」と書き、1の場合も「true」と書いて二種類の値を表現します。
「二種類の数値しか扱えない」これだけ見ると、ほぼ使えない変数だと思うかもしれませんが、実は結構出てきます。
どんな用途で使用されるのかというと、今はまだメインメソッドの中でしかプログラムを書いていないので、よくわからないかもしれませんが…。
例えば、オリジナルなメソッドを作って、そこに何らかの処理を記述したとします。
そのとき、処理が成功したか失敗したかを報告する場面が出てくることがあります。
その時に、boolean型を使用します。
オリジナルメソッド内での処理が成功したら、boolean型の変数に「true」を入れて、失敗したら「false」を入れます。
このように、boolean型というのは、何かをチェックするのに向いているのです。
if文との連動
boolean型の変数は、if文と組み合わせて使うのが基本です。
前述したように、boolean型は何かをチェックするための変数なので、チェックした後は、その結果をif文で評価します。
プログラム例では以下の部分です。
bFlag = true; Console.Write(bFlag + "のときはif文が"); if ( bFlag ) { Console.Write("成立しました。"); } else { Console.Write("成立しませんでした。"); }
事前にboolean型の変数にtrueを入れておき、if文のカッコの中に変数名だけを入れて評価させると、if文が成立します。
逆に、falseを入れるとif文は成立しません。
まとめ
if文とboolean型の変数は、よくセットで使われるので、覚えておきましょう。