変数を使ってみよう

今回のC#プログラミング学習は、変数の使い方を学習します。

変数とは、文字や数値などのデータを入れて管理する箱みたいなものです。

これだけだとわかりやすいんですが、変数には、プログラムの情報なんかも格納できます。

まぁこの辺りはそのうちやるとして、今回は基本的な変数の使い方について学習していきます。

プログラム例

今回学習するC#プログラムはこちらです。

using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Text;
using System.Threading.Tasks;

namespace Sample
{
	internal class Program
	{
		static void Main(string[] args)
		{
			int nNumber1, nNumber2;
			int nAnswer;

			nNumber1 = 5;
			nNumber2 = 2;
			nAnswer = nNumber1 + nNumber2;

			Console.Write("{0} + {1} = {2}", nNumber1, nNumber2, nAnswer);
			Console.ReadLine();
		}
	}
}

プログラムが書けたらVisualStudioでビルドします。

VisualStudioでビルドが成功した画面

ビルドが成功したら、プログラムを動かしてみましょう。

プログラム実行画面

計算式とその答えが表示されていればOKです。

Enterキーを押すとプログラムが終了します。

サンプルプログラムをダウンロードするにはここをクリックします。

プログラム解説

それでは、変数の使い方について学習していきましょう。

C#プログラムで変数を使うときは、以下の三ステップの順で使います。

  1. 変数の宣言
  2. 変数の初期化や代入
  3. 変数の使用

それぞれ説明していきます。

変数の宣言

変数とは、文字や数値などのデータを入れて管理する箱みたいなものなので、変数を使うときには、まず、変数の名前とその利用用途をC#プログラム側に提示してあげる必要があります。

変数名について

変数の名前は、プログラマーの好みで自由に付けることができますが、いくつかの制約があります。

一つ目の制約は、同盟禁止というのがあります。

これは、すでに同じ名前で存在する命令文や変数名は使えないというものです。

例えば、「Console.Write」という変数名は、すでに存在するキーワードなので使えません。

まぁ仮に作れたとしても、ややこしくなるのでやめましょう。

あと、ややこしくなるという意味で、同じ名前の変数はやめましょう。

C#プログラムは大文字小文字を区別するので、すべて大文字の「ABC」、頭文字だけ大文字の「Abc」、すべて小文字の「abc」これらはそれぞれ別の変数名として扱われますが、これもややこしくなるのでやめましょう。

二つ目の制約は、命名規則に注意しましょうというものです。

変数名として使える文字の種類は、半角文字の英数字と、一部の記号です。

注意しなくてはいけないところとしては、「1name」など数字から始まる変数名は禁止されています。

そうなると当然、「123」という数字だけの変数名は使えません。

一部の記号はアンダーライン「_」などが使えますが、ほかの記号はそれ単体で命令文字として使用されることが多いので、記号を使いたければアンダーラインだけにしておいた方が無難です。

それと裏技として、変数名には日本語文字(全角文字)も使えます。

でも正直お勧めできないのでやめておいたほうが良いでしょう。

変数の使用用途について

これは変数の中にどんなデータを入れるのかということを指定します。

文字であれば「char」、文字列であれば「string」、整数であれば「int」、少数であれば「double」などを指定します。

このような指定のことを「変数の型」といいます。

変数宣言の書き方

変数を宣言するときは、まず変数の型を書いて、半角スペースを入れてから変数名を書きます。

同じ型で複数の変数を作成するときは、変数名の間にカンマ「,」を入れて区切ります。

サンプルプログラムでは、以下の部分が変数の宣言に当たります。

int nNumber1, nNumber2;
int nAnswer;

最初の行で「nNumber1」と「nNumber2」を、次の行で「nAnswer」という名前で変数を宣言しています。

すべて整数型「int」です。

これでC#プログラム内で、上記三つの名前の変数を使う準備ができました。

変数の初期化

変数の宣言ができたら、早速その変数を使っていきましょう。

変数はデータを入れて管理する箱ですから、ここでは、変数の中にデータを入れていきます。

変数にデータを入れることを、「代入」といいます。

さらに、変数宣言後、初めての代入のことを「初期化」といいます。

サンプルプログラムでは、以下の部分です。

nNumber1 = 5;
nNumber2 = 2;
nAnswer = nNumber1 + nNumber2;

変数にデータを代入するときは、イコール「=」命令を使います。

イコール「=」は、イコールの右のデータを左の変数の中に入れる命令です。

なので…。

一行目で「nNumber1」に「5」を入れて。

二行目で「nNumber2」に「2」を入れて。

三行目で「nAnswer」に「nNumber1」と「nNumber2」の合計を入れています。

変数の使用

変数にデータを代入したら、その変数を呼び出して使っていきます。

サンプルプログラムでは以下の部分です。

Console.Write("{0} + {1} = {2}", nNumber1, nNumber2, nAnswer);
Console.ReadLine();

「Console.Write」部分で、変数をすべて呼び出してその中身を表示させています。

書き方に関しては、前回学習しましたよね。

あのときは直接数値で記述していましたが、今回ではそれが変数になっただけでやっていることは同じです。

まとめ

変数の使い方は覚えておきましょう。