無料でボカロを始める方法
スクリーンリーダーでほとんど使えないような、初音ミクなどのボーカロイド(ボカロ)なんかにお金をかけるなんてもったいないという人。
ボカロに興味はあるけど、わざわざお金を払ってまでやることではないと思っている人。
とにかく安価でボカロに挑戦したいという人。
そんな人たちのために、このページでは、フリーソフト「UTAU」を使ってパソコンに歌わせる方法を解説していきます。
もちろん全盲のスクリーンリーダーユーザーでも問題ありません。
というか、ぼくが全盲のスクリーンリーダーユーザーなので、むしろそんな人が中心です。
このレポートを書く上で用意したパソコン環境は、WindowsXPに、フリーソフトのスクリーンリーダーNVDAを乗せました。
それでは早速はじめましょう。
UTAUをセットアップ
ここでは、あなたのパソコンにUTAUをダウンロードしインストールする方法を説明します。
UTAUをダウンロード
まずは、歌声合成ツールUTAU ダウンロードページにアクセスしてください。
一応最新バージョンをダウンロードしておきましょう。
この記事を書いている段階では、バージョン0.4.17が最も新しいみたいです。
なので、「v0.4.17 インストーラ」というリンクを探してダウンロードします。
ダウンロードが正常に完了していれば、「utau0417installer.zip」というファイルができているので、このファイルを解凍します。
ZIP形式で圧縮されているので、このファイル上で右クリックまたは、このファイルを選択した状態でアプリケーションキーを押し、表示されるメニューの中から「すべて展開」を選択します。
解凍に成功すると「utau0417inst.exe」というファイルができているので、このファイルを実行してUTAUのインストールを始めます。
UTAUをインストール
UTAUをインストールするには、先ほど解凍した「utau0417inst.exe」を実行するのですが、Windows7にインストールする際は注意が必要です。
Windows7以降の環境でインストーラを普通に実行して上手く行かないときには、管理権限で実行する必要があるようです。
具体的には、「utau0417inst.exe」を右クリックまたはアプリケーションキーを押し、表示されるメニューの中から「管理者として実行」を選択して実行させるとよいみたいです。
あなたのパソコン環境に合わせて適切な対応をしていただければと思います。
WindowsXPパソコン環境では、以下のような手順でインストール作業が行われます。
ファイルを実行させるとまず、「セキュリティーの警告」が表示されます。
ここでは、「発行元を確認できませんでした。このソフトウェアを実行しますか?」などと聞いてきます。
なので「実行(R)」を選んでUTAUセットアップウィザード画面に進みます。
UTAUセットアップウィザードの流れ
Step1:宣言
このプログラムは著作権で保護されているという記述と、UTAUセットアップウィザード自体の説明が表示されるので、「次へ(N)」を選びます。
Step2:インストール先の指定
インストールフォルダを選択します。
このとき、このプログラム(UTAU)を現在のユーザーのみで使うか、Windowsに登録されているすべてのユーザーで使うかを選択できます。
念のため、すべてのユーザーで使えるようにしておくことをおすすめします。
問題なければ「次へ(N)」を押して進みます。
Step3:インストールの確認
「インストールの準備ができました」みたいなメッセージが表示されるので、「次へ(N)」を押してインストールを開始します。
Step4:完了
ファイルのコピーが終わると、「インストールが完了しました」みたいなメッセージが表示されます。
なので「閉じる(C)」を選択します。
UTAUの起動
ここまでのインストール作業が正常に終了していれば、デスクトップにUTAUのショートカットがあるはずです。
そこから実行させるのが簡単です。
UTAU初回起動時には、「原音レポート」なるものが表示されます。
TABキーや上下矢印キーを押して表示内容を確認できます。
ある程度把握したら、もうこのレポートは必要ないので「表示しない」にチェックを入れて「閉じる」ボタンを押します。
すると、新規プロジェクトでUTAUが起動します。
UTAU画面に対するスクリーンリーダー(NVDA)の読みぐあいですが、まともに読むのは上のメニュー項目ぐらいであとは話になりません。
上のメニューというのは、ALTキーを押したときに読み上げる「ファイル」や「編集」といった項目のことです。
それ以外の操作はほとんどできないと思っておいたほうがよいです。
まぁこのあたりは初音ミクなどのVocaloidエディタと似ていますので、改めてがっかりすることはないかと思います。
「ファイル」から「終了」を選択すると、UTAUを終わらせることができるので、UTAUを終了させてみてください。
すると、今まで後ろにあったUTAUの「readme.txt」が開いた画面になります。
ここには、UTAUを使っていく上で有益な情報が載っているので、適当に読んで内容をチェックしておきましょう。
プラグインの導入
UTAUにはたくさんのプラグインがあります。
プラグインとは、ある特定のソフトウェア(ここではUTAU)を使いやすくしたり機能を向上させるために組み込むプログラムのことです。
ここではぼくおすすめのプラグイン「連続音一括設定」を、インストールする方法について説明していきます。
この作業は必須ではありませんが、より滑らかに歌わせたい場合にはやっておきましょう。
連続音一括設定のダウンロード
まずは、ZteerのUTAU関連物置き場にアクセスしてください。
UTAUのプラグインがいくつか置いてあります。
このページの中から「連続音一括設定」というリンクを探してダウンロードしてください。
この記事を書いている段階では、連続音一括設定のバージョンは1.50でした。
ダウンロードに成功すると、「autoren150_2.zip」というファイルができます。
上記の「150_2」はバージョン番号なので異なる場合があります。
ダウンロードしたファイルはZIP形式のファイルなので、先ほどのように解凍しておいてください。
もし視力がありモニタが見えている場合には、解凍する必要はありませんので、そのまま次に進んでください。
連続音一括設定のインストール
プラグイン「連続音一括設定」をUTAUに組み込みます。
まずは、UTAUを起動します。
UTAUに各種プラグインを組み込むには、自動インストールと手動インストールの2種類の方法があります。
自動インストールは、少し楽しいですが全盲のスクリーンリーダーユーザーにとっては茨の道です。
手動インストールは、全盲のスクリーンリーダーユーザーでもできますがはっきりいって楽しくないです。
あなた好みの方法をお試しください。
自動インストール
自動インストールは簡単です。
先ほどダウンロードした「autoren150_2.zip」ファイルを、UTAUが開いているウィンドウに向かってドラックアンドドロップするだけです。
モニタが見えていなくても、JAWSなどドラックアンドドロップ機能をサポートしているスクリーンリーダーもありますから、達人はぜひ挑戦してみてください。
たとえスクリーンリーダーがドラックアンドドロップをサポートしていなかったとしても、マウスカーソルで画面の位置関係をある程度把握してさえいればあてずっぽでやることもできます。
NVDAでも、NVDAキー(insertキーなど)を押しながらMキーを押すと、実際にマウスを動かしながら画面情報を取得することができます。
加えて、デスクトップパソコンであればNVDAキーを押しながらテンキーのスラッシュキー、ノートパソコンであればNVDAキーを押しながらShiftキーとMキーを押すことにより、マウスを通常使用するレビューカーソルに移動させることもできます。
これらの機能を使えば、あてずっぽではありますがドラックアンドドロップできます。
そしてドラックアンドドロップに無事成功すると、「連続音一括設定をインストールします」というメッセージとともに、連続音一括設定の説明が表示されます。
(注)スクリーンリーダー側でうまく読み上げてくれない場合には、マウスカーソルに切り替えると解消します。
ここで「OK」ボタンを押せば自動インストール完了です。
手動インストール
前述のドラックアンドドロップなんて冗談じゃないという人は、手動で「連続音一括設定」プラグインを組み込むしかありません。
このように書くとなんだか難しそうですが、実は結構簡単です。
まずは先ほどダウンロードした「autoren150_2.zip」を解凍します。
すると4つのファイルが作られます。
その中の「install.txt」は自動インストールの際に使われるファイルで、手動インストールでは不要なので削除しておきます。
残った3つのファイルを、すべて選択してコピーまたは切り取っておきます。
次にUTAUのメニューから「ツール(T)」の「プラグイン(N)」の「プラグインフォルダを開く(O)」を選択します。
するとプラグインフォルダウィンドウが開くので、その中に「autoren」フォルダを新たに作成し、そのなかに先ほどの3つのファイルを貼り付けます。
これで作業は終了なので、フォルダを閉じて、UTAUウィンドウも一度閉じます。
そして次にUTAUを起動したときには、「連続音一括設定」プラグインが組み込まれているはずです。
これで手動インストール完了です。
インストール確認方法
本当に「連続音一括設定」プラグインが組み込まれているかどうかを確認します。
UTAUメニューの「ツール(T)」の「プラグイン(N)」の中に「連続音一括設定」という項目ができていればOKです。
もしメニューの中に「連続音一括設定」という項目がなかった場合には、その中の「リロード(R)」を選択してからもう一度確認してみてください。
音声ライブラリ
UTAUにはもともと音声ライブラリが1つ付属していますが、より楽しむために気に入った声のライブラリを使いたいですよね。
インターネット上にはUTAUで使える音声ライブラリがたくさんあります。
しかもほとんどのものが無料です。
だったらあなた好みの音声ライブラリを探したほうが絶対にお得ですよね。
ということで、ここではぼくおすすめの音声ライブラリ「重音テト」のインストール方法を説明していきます。
重音テトのダウンロード
まずは重音テト・オフィシャルサイトにアクセスします。
このページの中の「おもちかえり」以降にあるのが重音テトライブラリです。
初音ミクのように、重音テトライブラリも用途に応じていくつかの種類があります。
UTAU初心者の場合には、「単独音+連続音ライブラリ」がおすすめです。
上記ページによると、「滑舌ハッキリ、「ベタ打ち+おま☆かせ」でも上手に歌ってくれます。」ということなので期待しましょう。
「renzoku/TETO-tougou-110401」リンクからダウンロードできます。
ダウンロードが完了すると「TETO-tougou-110401.zip」というファイルができます。
重音テトのインストール
UTAUの音声ライブラリ「重音テト」をインストールします。
これも自動と手動の2種類のインストール方法があります。
自動インストール
まずは、UTAUを起動します。
自動インストールは、前述のプラグインの自動インストールと同じやり方です。
つまり、先ほどダウンロードした「TETO-tougou-110401.zip」ファイルを、UTAUウィンドウに向かってドラックアンドドロップするだけです。
めでたくドラックアンドドロップに成功すると、UTAUダイアログボックスが表示されます。
そこには「重音テト(かさねてと)音声ライブラリをインストールします」というメッセージと、重音テトの説明が表示されるので「OK」ボタンを押します。
(注)スクリーンリーダー側でうまく読み上げてくれない場合には、マウスカーソルに切り替えると解消します。
すると重音テトのインストールが始まります。
インストールが終了すると、原音のプロパティが開いて重音テトのプロフィールとサポート情報が表示されます。
あとはこのプロパティを閉じれば完了なんですが、「OK」ボタンなどは見つけられなかったので、ALTキー+F4キーで一度UTAUごと終了させちゃっても問題ありません。
ビジュアル的には、このプロパティのタイトルバーの右端に閉じるボタンがあるはずなので、めでたくそのボタンを押せたらパーフェクトです。
次に、UTAUにもともと登録されていた音声ライブラリを重音テトに切り替えます。
UTAUメニューの「プロジェクト(P)」の「プロジェクトのプロパティ(R)」を選択します。
するとプロジェクトの設定ダイアログが表示されます。
Tabキーを何回か押していくと、「原音ファイルセット」のプルダウンメニューがあります。
すでに「デフォルト」が選択されているので、下矢印キーで「重音テト」に切り替えてから「OK」ボタンを押します。
これで重音テトの自動インストールは完了です。
手動インストール
ここでは重音テトの手動インストール方法について説明していきます。
「男は黙って手動インストールでしょ」と思っている人は、以下の手順でインストールできます。
まずは、任意の場所にUTAUの音声ライブラリ用のフォルダを作ります。
ここではわかりやすく、Cドライブの直下に「UtauVoiceLibrary」フォルダを作って、そこに重音テトをおくことにします。
なので、Windowsのマイコンピュータなどを立ち上げ、Cドライブを開き、新たに「UtauVoiceLibrary」フォルダを作成します。
次は解凍します。
先ほどダウンロードした「TETO-tougou-110401.zip」は、ZIP形式で圧縮されたファイルなので解凍してください。
解凍すると、「重音テト音声ライブラリー」フォルダと、「install.txt」ファイルが作られます。
「install.txt」は自動インストール用のファイルなので、今回のような手動インストールでは必要ありません。
残りの「重音テト音声ライブラリー」フォルダをコピーまたは切り取って、先ほど作った「UtauVoiceLibrary」に貼り付けます。
なぜこのようなことをするのかというと…。
実はUTAUには、すでに音声ライブラリの専用フォルダがあります。
しかし、Windowsの種類やUTAUのバージョンにより、音声ライブラリフォルダの場所が違っています。
なので、新たに音声ライブラリ用のフォルダ「UtauVoiceLibrary」を作って、UTAU側にもそれを認識してもらおうというわけなんです。
というわけで次は、UTAUに音声ライブラリフォルダを認識させます。
UTAUを起動して、メニューの「ツール(T)」の「オプション(O)」を選択します。
次にCtrlキーを押しながらTabキーを4回ほど押すと、「パス」タブが開きます。
何回かTabキーを押すと、「voiceルートを変更する」という項目があるので、そこにチェックを付けます。
次に、「voice」と書かれたテキスト入力エリアまで移動し、先ほど作った音声ライブラリフォルダまでのパスを指定します。
直接「C:\UtauVoiceLibrary」と入力するか、Tabキーを一回押すと参照用の「...」ボタンがありますので、そこから指定することもできます。
設定が完了したら「OK」ボタンを押して終了です。
次に、UTAUにもともと登録されていた音声ライブラリを重音テトに切り替えます。
UTAUメニューの「プロジェクト(P)」の「プロジェクトのプロパティ(R)」を選択します。
するとプロジェクトの設定ダイアログが表示されます。
Tabキーを何回か押していくと、「原音ファイルセット」のプルダウンメニューがあります。
すでに「デフォルト」が選択されているので、下矢印キーで「重音テト」に切り替えてから「OK」ボタンを押します。
手動インストールの場合は、ここで原音のプロパティが開いて重音テトのプロフィールとサポート情報が表示されます。
ここで「登録する」ボタンを押せば、重音テトの手動インストール完了です。
UTAUを使ってみよう
それでは実際に、UTAUを使って歌を作っていきましょう。
歌を作っていくには、大雑把に考えても以下の作業が必要です。
1、どんな歌を作るか決める
2、歌データを作る
3、伴奏データを作る
4、歌と伴奏をあわせる
1の「どんな歌を作るか決める」というのは、あなたしだいですのでお任せします。
2から4が実際にパソコンを動かして作業する部分になります。
なのでこのあたりのやり方を解説していくことにします。
歌データを作る
どんな歌か決まったら、実際に歌詞データを作り、UTAUの重音テトに歌ってもらいましょう。
とはいっても、スクリーンリーダーではUTAUにひとつひとつ歌詞と音程を入力していくことができません。
なので、別の方法で歌詞データを作っていくことにします。
その方法とは、最初にVSQファイルをつくり、そこからUTAUの歌詞データに変換していくという方法です。
VSQファイルの作成
VSQファイルとは、初音ミクなどで使われているボーカロイドエディタの保存形式ファイルのことです。
そしてこのVSQファイルを、テキスト形式のファイルから生成するプログラムを以前作って公開しています。
テキストファイルからVSQファイルを作成するページはこちらです。
なので、まずはこのページでVSQファイルを作成しておきます。
VSQファイルの読み込み
次に、UTAUを起動して「ファイル(F)」の「インポート(I)」を選択します。
すると、インポートダイアログボックスが開くので、Tabキーを一度押してファイルの種類をVSQ形式ファイルに指定します。
これでVSQファイルが選べるようになるので、先ほど作ったVSQファイルを指定し「開く」ボタンを押します。
これで歌詞データであるVSQファイルをUTAUに読み込ませることができました。
早速、重音テトに歌ってもらいたいところなんですが、まだもう少しやらなきゃいけないことがあります。
音声ライブラリの確認
もし、このページにしたがって作業していただいているのであれば、今のUTAUには音声ライブラリが2つ登録されているはずです。
ひとつは重音テト、もうひとつはデフォルトの音声ライブラリです。
なので歌わせる前に、今現在どちらの音声ライブラリで歌わせる指定になっているかを確認する必要があります。
もし画面が見えているのであれば、UTAUウィンドウに表示されているらしいので確認する必要はないんですが、見えてない人たちは以下の方法で確認します。
UTAUメニューの「プロジェクト(P)」の「プロジェクトのプロパティ(R)」を選択します。
するとプロジェクトの設定ダイアログが表示されます。
Tabキーを何回か押していくと、「原音ファイルセット」のプルダウンメニューがあります。
ここが「重音テト」になっていればOKです。
もし「デフォルト」が選択されているのであれば、下矢印キーで「重音テト」に切り替えてから「OK」ボタンを押します。
これで重音テトが歌ってくれます。
プラグインの反映
UTAUに組み込んであるプラグイン「連続音一括設定」を、読み込んだ歌詞データに反映させます。
この作業をすると、多くの場合、以前より滑らかに歌ってくれるようになります。
もちろん、やらないほうがよい場合もあります。
必要な場合のみ以下の作業を行ってください。
まずは、歌詞データをすべて選択します。
Ctrlキーを押しながらAキーを押すか、UTAUメニューの「編集(E)」の「すべて選択(A)」を選択します。
次に、UTAUメニューの「ツール(T)」の「プラグイン(N)」の「連続音一括設定」を選択します。
すると連続音一括設定のダイアログが出るので、内容を確認しOKボタンを押します。
これで、プラグイン「連続音一括設定」が歌詞データに反映されました。
UTAU形式のファイルで保存
ここまできたらあとは、再生すれば重音テトが歌ってくれそうなんですが、最後にもうひとつやらなくてはいけないことがあります。
UTAUではなぜか、UTAU形式のファイルで今までの作業内容を保存してからでないと、再生させたりWAVファイルに書き出すことはできないようになっています。
なので、UTAUメニューの「ファイル(F)」の「保存(S)」を選択します。
保存ダイアログが出るので、保存先を確認し、ファイル名を入力しEnterキーを押すと保存できます。
これでやっと、重音テトの歌声をWAVファイルに書き出す準備ができました。
WAVファイルの書き出し
まずは、歌詞データをすべて選択します。
Ctrlキーを押しながらAキーを押すか、UTAUメニューの「編集(E)」の「すべて選択(A)」を選択します。
次に、UTAUメニューの「プロジェクト(P)」の「WAVファイルを生成(G)」を選択します。
すると保存ダイアログが出るので、保存先を確認し、ファイル名を入力しEnterキーを押すと保存できます。
これで、あなたの歌詞データを重音テトが歌ってくれました。
書き出したWAVファイルを聴いてみてください。
(注)出だし部分には無音があります。
これで、歌データづくりは終了です。
伴奏データを作る
ここでは伴奏データを作る方法について説明します。
実際に楽器を演奏できたり、それをある程度のクオリティーで録音できる環境があれば問題ないのですが…。
ほとんどの人がそんなことできない環境にいると思うので、ここではおとなしくMIDIを使うことにします。
ところが、MIDI作成ソフトのほとんどが、マウス操作を必要とします。
なので、これも以前からになりますが、テキストファイルからMIDIファイルに変換するプログラムを作成し公開しています。
なのでこのページで、ドラムやギターなどの演奏データを作ります。
これで伴奏データづくりは終了です。
歌と伴奏をあわせる
歌データと伴奏データをあわせるには、ミキサー的なソフトウェアを使います。
しかしこれも、マウスで操作するものが多く、スクリーンリーダーでも使えるというのは少ないです。
なので、いくつかぼくのおすすめを紹介しておきます。
- Audacity
- 「Audacity」は、無料で使えますが、パソコン苦手な人や、たくさんのショートカットキーを覚えるのが面倒だというぼくみたいな人にはあいません。
- RadioLine
- 「RadioLine」は、無料で使えますし、わりと直感的な操作ができます。
- しかし、これはぼくの環境だけなのかもしれませんが、このソフトを終了させようとすると、なぜか終了できないというトラブルが頻発しました。
- WavePad
- 「WavePad」は、期限内なら無料で使えます。
- これも直感的なキーボード操作で作業できます。
- 実はこのソフト、複数の音のファイルを扱うものではないんですが、音を合成する機能もついているので簡単なミックス作業でしたら可能です。
それぞれ良いところと悪いところがありますので、あなたの気に入ったものをお使いください。
ぼくは今のところ「WavePad」を使っています。
ソフトウェアの操作性と、ぼくのパソコン環境との相性を考慮したら、WavePadになりました。
あなたも自分にあったものを探してみてください。
これで、歌データと伴奏データをミックスすることができたはずです。
おめでとうございます、これですべて完了です。
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サンプルデータの公開
最後に、ぼくのつくったサンプルデータを公開しておきます。
タイトルはhelloTeto!で、歌は当然「重音テト」です。
歌詞も載せておきます。
はじめまして重音テトです
あなたにあえてとてもうれしいな
これから二人で素敵な歌を作っていこうね