C#プログラムで四則演算
今回のC#プログラミング学習は、C#プログラムに計算をさせる方法を学びます。
計算と言えば四則演算、足し算引き算かけ算割り算ですが、今回はそこに剰余(余り算)を加えた5種類の計算方法を学習します。
計算というと面倒なイメージがありますが、実際には我々は計算式を入力するだけで、計算そのものはプログラム側がやってくれるので楽ちんです。
プログラムのダウンロード
まずは今回学習していくためのプログラムをダウンロードしましょう。
ここをクリックして「Sample.zip」ファイルをダウンロードしてください。
ZIP形式になっているので、ダウンロードしたら、マウスの右クリックで「すべて解凍」を選びます。
すると、Sampleプロジェクトが展開されます。
プログラムファイルを開く
Sampleプロジェクトの中に「Sample.sln」ファイルがあるので、このファイルを開くとVisualStudioのVisualC#が立ち上がります。
ソリューションエクスプローラから「Program.cs」を開くと、以下のようなプログラムが表示されます。
using System; using System.Collections.Generic; using System.Linq; using System.Text; namespace Sample { class Program { static void Main(string[] args) { /* 主な演算 + 足し算 - 引き算 * 掛け算 / 割り算 % 剰余 */ // カッコ内に計算式を入力すると計算結果が表示される Console.Write(1+1); Console.ReadLine(); } } }
プログラムのビルド
F7キーを押すとプログラムのビルドが行われ、実行ファイルが作成されます。
プログラムの実行
F5キーを押すとプログラムが実行されます。
すると「2」が表示されるのでEnterキーを押すとプログラムが終了します。
プログラム解説
それでは今回学習するC#プログラムを見てみましょう。
プログラム内に書かれているコメントを読めば、ほぼわかると思うので今回のサンプルプログラムは簡単ですね。
計算処理
プログラム内で実際に計算処理が行われているのは、「Console.Write(1+1);」という部分です。
厳密には、「Console.Write」は、その後に続くカッコ内を表示させているだけなので、実際には「1+1」という部分ですね。
前回学習したように、カッコ内をダブルコーテーション「"」で囲った場合は文字扱いになるので、「1+1」みたいな式がそのまま表示されますが、「"」で囲まない場合は、数値扱いなので式を計算した結果が表示されるわけです。
ということは、この部分を別の式に置き換えることで、いろいろな計算ができるようになります。
足し算は「+」、引き算は「-」、掛け算は「*」、割り算は「/」、剰余は「%」です。
例えば、「2*5」であれば10、「6/2」であれば3が表示されます。
慣れないところでは、剰余というのがあります。
「7%2」とした場合、7を2で割った余りなので答えは1となります。
計算ルール
ところで、あなたは小学校時代に習った四則演算のルールって覚えていますか?
C#プログラムでは、この四則演算のルールに従い計算が行われるので、長い式でも一度に計算させることができます。
念のため、四則演算のルールは以下のようになっています。
- ルール1:同じ演算記号「+-×÷」が続くときは左から計算する
- ルール2:足し算と引き算のみの式は左から計算する
- ルール3:掛け算と割り算のみの式は左から計算する
- ルール4:掛け算と割り算は足し算と引き算より先に計算する
- ルール5:カッコ内の計算は最優先で行われる
ようするに、カッコ内の式が最優先で、次に掛け算と割り算を計算し、最後に足し算と引き算という位置づけになります。
なので、例えば「1+2*3」であれば7となりますが、足し算から先に計算させたい場合にはカッコを付けて、「(1+2)*3」とすれば9が得られるわけです。
この辺りはプログラミング学習というよりは、算数の復習的なところなので、忘れてしまっていた場合にはこの機会に覚えておきましょう。